9/15 山形テルサにて開催された超音波学会地方会において、鵜沼真由先生が優秀演題賞に選出されました。
演題名「心機能回復期に好酸球が著増した好酸球性心筋炎の一例」
心筋炎診療において、好酸球性心筋炎の診断は治療方針およびその予後に直結するため、早急にその診断に至れるか否かが重要な一方で、確定診断に必要な心筋生検が高感度ではないために診断困難なケースがあります。入院時に好酸球増多を認めず、心筋生検でも確定診断に至らなかった症例を好酸球性心筋炎として治療した根拠について、文献を引用しながら丁寧に考察していたことに加え、「入院時に好酸球数が正常範囲内の好酸球性心筋炎もありうる」という明日からの診療に役立つメッセージが評価されていたように思います。鵜沼先生、受賞はエンカレッジです、これからも超音波専門医として頑張って下さい。
その他の発表演題です。
高橋知生 (由利組合総合病院) 「僧帽弁置換術により左室リバースリモデリングが得られたHFrEFの一例」
佐々木純奈 (秋田厚生医療センター初期研修医) 「進行性乳癌に合併した急速進行性肺高血圧症の一例」
若手の先生方、良く勉強して発表していたと思います。学会発表を通じて若手医師に伝えたいことはいつも1つで、「学会発表で大事なことは自分の経験や研究を聴衆に分かりやすく伝えてシェアする、それ以上に発表するための準備段階で医師として成長すること」です。それぞれ良い経験になったと思うので、引き続き頑張りましょう。
文:佐藤輝紀