2021年12月8日から本格始動し約9か月が経過しましたが、本日で通算100症例目のTAVIが施行されました。経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)は、当科の髙木祐介助教を中心に多職種にて構成されるSHDチームが行うカテーテル治療で、開始から1例ずつ丁寧に着実に施行してきました。生存退院率100%は変わらず、良好な成績で経過しています。
実際の手術時間は約50分、入院期間も約1週間と短いですが、それは手術に臨むまでの地道な準備があってこそです。外来診察、検査、CTの解析、場合によっては心エコー検査を再検することもあり、それらの結果を踏まえて科内およびハートチームカンファレンスなどの適応検討を経たうえで入院患者さんを迎えます。
いうまでもなく100例目はまだ通過点であり、今後も安全に手術を重ねていく必要がありますが、一つの節目の数字を迎えたことで、チームの実力が一定の水準に達したことを実感しました。