12/9(土)、第二内科開講50周年祝賀会がキャッスルホテルにて開催されました。新型コロナ感染症蔓延によって複数回の延期を余儀なくされて来たものの、今年はその一定の収束をもって満を持しての開催となりました。当日は総勢166名にご参加頂き、盛大に開催することが出来ました。主催者挨拶に始まり、来賓の皆様より頂戴した御祝辞、またテーブルスピーチでは9名の要職経験者の方々よりスピーチを頂きました。戦いを乗り越えてきた先生方の、含蓄のあるメッセージが印象的でした。本祝賀会は毎年恒例の同門会大忘年会を兼ねていることもあり、久々の再会を楽しむ様子が会場内随所に見受けられました。また、新入医局員の同門会への入会挨拶も行い、令和3~6年度入局者総勢30名、それはつまり次世代の担い手を同門会員にお披露目することが出来ました。余興においては「二内科バンド」による演奏と共に「写真で振り返る二内科の50年」を上映し、アンコール演奏では長谷川教授をボーカルに加えての「浪漫飛行」~「乾杯-二内科ver.-」がサプライズ演奏となり、多いに盛り上がって宴を閉じました。最後の集合写真は歴史の1ページとなったと思います。
本祝賀会の準備にあたり、幹事として医局の歴史を紐解く必要がありました。当然ながら自分の入局前にも長い歴史があるわけで、1972年講座開設当初は教授含めて6人でスタートしたことや、今では不可能となった伝説の秋田開催の日循総会、開講10周年記念誌の存在など、この機会が無ければ忙殺される日々の中では振り返ることの無いものであったと感じます。それを思えばこそ、黎明期から秋田の循環器・呼吸器診療を支えて来られた先生方の努力に敬意を表し、伝統を守りつつも革新を加えて新たな歴史を刻むことが現役世代の役目であると改めて考える機会になりました。
50年という膨大な時間を簡単に記述することは困難ですが、時代の変遷とともに脈々と受け継がれてきた教室のフィロソフィーに思いを馳せ、世代を越えてそれを共有する場になったと信じています。
文:佐藤輝紀