第3回 秋田県地域医療を考える会

9月3日、第3回秋田県地域医療を考える会を秋田大学医学部40周年記念講堂にて開催しました。コロナ禍を経て約5年ぶりの開催となった本会の議題は「秋田市内の緊急カテーテル診療体制を考える」でした。秋田市内5つの総合病院の循環器科医を中心に総勢28名が一堂に会して、未来についてディスカッションする場となりました。当科加藤宗助教より、秋田市の主にPCI体制についての現状報告があり、働き方改革が進行している近年において全病院がオンコール待機を敷いていることの是非、日本循環器学会やCVITからの提言も合わせて概説がなされました。問題解決のキーワードのひとつは「輪番制」ですが、これまで長きに渡って築かれた体制を変えていくのは容易ではなく、経営母体や診療を担う医師の年齢層も異なる病院同士が連携することのハードルが見えてきました。また、心電図伝送システムなど予算を要する内容に関しても、同門の島田県議会議員によりコメントがありました。さらに、日本医師会藤原常任理事より高齢先進県である秋田県の医療体制は注視されており、循環器診療におけるサステナビリティの必要性についてコメントがありました。それぞれの病院の事情はあるなかで、同門だからこそまとまった体制を構築することは可能なのではないかという意見が印象的でした。会終了後の懇親会では、情報交換ならびに日々の労いが見られ、同門の結束を再確認する場になったと思います。

 

文:佐藤輝紀

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