循環補助機器として、IABP(大動脈内バルーンパンピング), PCPS(経皮的心肺補助装置)が従来よりよく知られています。PCPSはVA-ECMOとしても知られ、重症コロナ感染症治療にVV-ECMOが用いられるようになったことを受けて、一般の方にも知られた医療機器となりました。ただ、循環器科医は知っている通り、VA-ECMOは大腿動脈からの逆行性送血となり、左室後負荷を増大させるというデメリットもありましたが、IMPELLAはその問題を克服しています。つまり、左室-大動脈間をブリッジする新しい補助循環装置なので、今後の循環器急性期医療の一役を担ってくれることになります。
なお、施設承認された後、実際の機器導入/稼働まではまだ時間を要します。